ビタミンミネラルの欠乏症の覚え方
第25回
問130 ビタミン・ミネラルの欠乏に関する組合せである。正しいのはどれか。
×(1)ビタミンK――眼球結膜乾燥症
×(2)ビタミンD――高カルシウム血症
○(3)ビタミンC――出血傾向
×(4)銅――血中好中球数の増加
×(5)亜鉛――食欲亢進
この問題のように欠乏症とその症状を問う問題が多いようです。
ですので、ノートにビタミンとその欠乏症や過剰症で表を作ってみましょう。
(例えばこんな感じで)
(名称)―――(欠乏症)
ビタミンC――出血傾向、壊血病
亜鉛――――味覚異常、食欲不振
セレン―――克山病(ケシャン病)
○○○――――○○○○病
○○○――――○○○○病
○○○――――○○○○病
そうすると次に同じような傾向の問題が出た場合にも対応できると思います。逆にそうしないと、この問題は解けるけど違う問題が混ざると途端に解けなくなります。
「過去問を解くだけではなかなか合格できない」というのは、こうした問題の傾向を読み取るのに過去問は適しているが、まったく同じ問題はなかなか出ないので点数が伸びないことになります。
そんなの分かっているよと言われればそれまでですが、試験対策を効率的にしていくには、このように問題の傾向を読み解く力をつけて、覚えることを必要最小限にしていかなければ、多岐にわたる分野を制覇できないでしょう。時間に余裕があるなら、欠乏症の病名からどんな病気なのかノートにまとめてみるのもいいかもしれません。
ちなみに冒頭でも紹介していますが、欠乏症と過剰症では欠乏症を問題とすることが多いようです。そもそも水溶性ビタミンなどは過剰に摂取しても、それが尿と一緒に体外へ排泄されるため過剰症が起きにくいというように、過剰症がない場合もあるからでしょう。
さらに、人体の構造と機能を勉強していくと、本来のビタミンやミネラルの働きを覚えることになります。その働きが欠乏によりできなくなることによって症状が起きます。
たとえばビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせないものですが、これが欠乏することでコラーゲンが生成されず、血管の構成成分であるコラーゲンが不足し血管が破れる出血傾向や壊血病がおきます。
つまるところ、ポイントは欠乏症をいかにして覚えるかでしょう
次回は亜鉛の欠乏症の覚え方を紹介します。