参考書選びについて

これから受験勉強をはじめる方にとって参考書選びは非常に深刻な悩みではないでしょうか?

今回はコメントを下さった方のために、私の個人的な判断で使いやすい参考書を紹介します。

ご存知かもしれませんが、実はあまたある参考書には種類があるんです。

まず、
①過去問集
これは読んで字のごとく、過去問を年ごとや分野別にしたものです。範囲はまちまちですが、過去5年分というのが多いです。これは結構厚みもあり買った感はありますが、問題を解説しているというよりは、解答を表記しているだけのことが多いので、とっかかりでこれだけ買ってもあまり参考になりません。大体2,000~3,500円前後。


次に
②ガイドライン対応型参考書
これは厚労省で出している管理栄養士国家試験の出題基準(ガイドライン)に基づいて分野別に解説した教科書のようなものです。「新ガイドライン対応」と書かれたものを使うのがベストですね。分野ごとに1冊ずつ分かれたものから、大まかに2つ(上・下巻)に分けたものなど。この場合「基礎・応用・人体・臨床」かその他で分けられることが多いです。それにより値段はまちまち。ガイドラインを完全に網羅しようとすると必然的に厚くなり、値段も高くなります。大体1,500円~4,500円前後。

というように、①と②が飛びぬけて出版量が多いです。

その他にもいろいろありますが、数は少ないです。

③①と②が混ざったタイプの参考書

④ワークノート・ワークブック
これは参考書ではないです。あえて言うならば参考書と一緒に買って、復習に使うようなもの。穴埋め形式になっていて、ポイントを書かせるようになっています。参考書をノートに写して、大事な所だけ虫食いにしてくれている感じ。解答が別になっていることが多いです。

⑤一問一答集
分野別に多く出題されている問題文を集めたもの。虫食い問題にしたり、間違いやすいポイントやキーワードを紹介したり種類はさまざま。

⑥データ・資料集
覚えなければならない基準値や食事摂取基準のような大量のデータを取りまとめたもの。参考書の末巻にも乗っていることが多いですが量が違います。分野をまたいで取りまとめたものが多く、管理栄養士専用のものは非常に少ない。

⑦模擬・予想問題集
その名のとおり過去問ではないが出そうな問題を作ったもの。きちんと本物と同じ問題数で作られている。マークシートも付いていたり。時間を計ってやれば、本試験の臨場感を味わえます。模試を受験しても同じです。

⑧ゴロ集
その名のとおりゴロでキーワードを覚えようとするもの。管理栄養士専用のものは非常に少ない。

⑨キーワード集・辞典・事典
いわゆる辞典。分からない言葉が出てきた時に調べるツール。管理栄養士専用のものは非常に少ない。

前置きが長くなりましたが、おおよそ参考書といわれるものはこの①~⑨のどれかに該当すると思います。


このように種類があるので、「これだけ買えば大丈夫!」という本はないですが、私が見てきた中で、①~⑨ごとに「これは良いな」と思った参考書を紹介したいと思います。

①管理栄養士国家試験受験必修過去問集〈2014〉 女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会

②管理栄養士国家試験対策完全合格教本〈2014年版 上・下巻〉 (オープンセサミシリーズ) 東京アカデミー

③クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説 2014 医療情報科学研究所

④管理栄養士国家試験の要点ワークブック〈2012年版〉基礎からしっかり学ぼう! 栄養セントラル学院

⑤管理栄養士国家試験頻出ワード別一問一答―出るトコ徹底分析〈2014〉 管理栄養士国試対策研究会(9月発売予定)

⑥管理栄養士国家試験 受験必修データ・資料集 女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 (2012/3発売)

⑦管理栄養士国家試験 実戦形式 女子栄養大学オープン模試600問&解説集 女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 (2012/10発売)

⑧語呂で覚える医学・管理栄養士国家試験用 臨床医学研究会 (2009/10発売)

⑨管理栄養士国家試験受験必修キーワード集 女子栄養大学管理栄養士国家試験対策委員会 (2012/10発売)



以上、各パート1冊ずつを紹介しました。
①は、数ある過去問集の中で一番見やすく調べやすいかなと思います。ただ、先ほども書きましたが過去問集に取り組めるということは、一通り勉強していることが最低条件です。いきなりこれだけ買って勉強することはお薦めできません。なので、中級者向けとしておきましょう。また、友達同士で問題を出し合うにはもってこいの本です。

②は、東京アカデミーに通っていた友達に見せてもらったんですが、特に基礎栄養学や人体、臨床栄養学の解説に秀でていると思いました。そんなに厚くない割りに内容が濃く、ポイントがおさえられています。

③のクエスチョンバンクは、厚さだけ見ると引いてしまいそうなくらい厚い(6~7cm)ですが、一問に対しての解説が非常に丁寧なので、「この問題が分からない」という部分を徹底的に勉強できます。イラストも個人的には好きです。ただし、好き嫌いはあると思います。それと、チョー重いです。

④は「きそかん」と言われているシリーズでこのワークブックに対応した参考書も出ています。ただ、内容がかなり基礎中心(きそかんだけに)なので、初心者には向いているかもしれませんが、これだけ勉強してもなかなか合格ラインまでは行けないでしょう。ちなみに2013年版から、ワークブックからトレーニングブックなる名前に変わったようで、予想問題や一問一答チェック問題がプラスになっています。栄養セントラル学院出版。

⑤はレベル別・分野別に一問一答式になっていて、まず、最後の追い込みに使うと効率的かと思います。同じような参考書はあるんですが、レベル別に分かれているところが私は好きです。「あー、この問題は難しいんだ」という理解ができるので、「この難問は捨てよう!」とあきらめることができるようになりました。

⑥はデーター集とは書いていますが、データーだけでなく、図や表になるようなものはほとんどすべて網羅されています。管理栄養士国家試験専用というのも無駄がなくて好きです。①の過去問集や⑨のキーワード集とリンクしていて関連付けて勉強できるのもいいです。

⑦模試の中では結構むずかしい部類に入ります。これで平均120点を取れるようならまず合格できるでしょう。

⑨このキーワード集はただの辞典と思ったら大間違い。きちんとそのキーワードが問題でどんなふうに使われていたかが、分野別年代別に分かるようになっています。さらに、1つ1つに難易度が☆で記されていて三ツ星レストランならぬ、五つ星キーワードで分類されています。常に持ち歩けるコンパクトサイズなので是非お薦めです。

⑧に関してはこれ1冊ぐらいしかないかもしれません。なのであまり参考にはならないかも。ですがその他は、1冊を選ぶのは非常に難しかったです。これはあくまでも「私が」ですから、実際にみなさんが書店で手に取るとか、友人知人に見せてもらうとかして自分で見て決めるのが一番だと思います。意外と、学校の図書館に献本されていたりしますので探してみてください。

それと、私は女子栄養大の回し者ではありませんが、女子栄養大出版部から出ている本がかなりのウェイトをしめていたかもしれません。実際に使っている方も多いと思います。それだけ、研究されているというか工夫して作られていると思います。データ集やキーワード集は1冊あると調べるときに非常に便利です。

最後に、この中でかばんに入れて持ち運べるのが3冊だけと言われたら、私が選ぶのは①②⑨です。②は2冊なのでちょっと反則だと言われそうですが…。

これとは別に「一番好きな参考書は?」と聞かれたら、間違いなく「③のクエスチョンバンク!」と即答するでしょう(笑)




また記事を追加すると読みにくいと思いますので、ここでもう1つ、お薦めの「受験対策講座」を紹介します。広島県にあるSGS(商工技能振興会株式会社)というところでやっている通信講座です。実際に通うこともできるようですが、私がいいと思ったのは通信講座のほうで、CDと教科書が送られてきて聞きながら勉強できるものです。いま流行のスピードラーニングではないですが、講師の安部隆雄先生が一人ですべての教科を解説してくれます。この教科書も独自に作られたもので、とってもわかりやすいです。その本を片手に聞くと効果倍増で、私も基礎や人体はこの参考書に大変お世話になりました。電車通学、通勤している人にはとってもお薦めです。

ただ、1つ難点は教材が全部で10万以上します。それに見合う情報量だとは思いますが、なかな思い切るのは難しいと思います。でも、SGSというのをみなさんに知ってもらいたくて書いてみました。マイナーかもしれませんが内容は超一流です!過去問集も出版されています。また、主要都市で集中的に講座を開いたりしているので興味のあるかたはSGSで検索してみてください。ホームページやブログもありますよ。
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by inufukuken | 2013-07-11 22:45 | 試験対策のキモ(7) | Comments(0)