2014年 03月 21日 ( 1 )

栄養補給法について(その3)

みなさんこんばんは。
国家試験まであと少しですね。この時期はあせっていろいろと手をつけるのではなくて、今まで勉強してきた参考書やノートをもう一度見直してみましょう。これから新しい知識を頭に入れようとしてもなかなか入ってこない上に、わからないことであせってしまいがちです。見返すと記憶の定着にもなりますし、「こんなにも覚えた」とさらに自信をつけることができるでしょう。友達同士で出そうな問題を出し合ったり、過去問に挑戦するのもこの時期にぴったりな学習法だと思います。そんな過去問を今回もやっていきましょう!



第25回-126 経腸栄養を実施する場合の注意点に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
 a 空腸瘻からの成分栄養剤の投与は、持続注入とする。
 b 誤嚥性肺炎を予防するためには、上半身を挙上して投与する。
 c 4 週間を超える長期経腸栄養の場合には、経鼻投与とする。
 d 半消化態経腸栄養剤は、投与開始時には2倍に希釈する。 
(1)a とb(2)a とc(3)a とd(4)b とc(5)c とd 

この頃は4問から2問を選ぶ問題でした。これは今の「5択から2つを選ぶ」より当たる確率が高い問題なので私は好きでしたね。まず、bは○でしょう。ただし、これは経鼻胃管つまり、胃に栄養剤を送る時のことで、経鼻十二指腸や経鼻空腸栄養の際には上体拳上の必要はないそうです。胃に栄養剤を送ってもそれが食道に逆流すると、誤って気管に入り誤嚥性肺炎を起こす可能性がありますが、十二指腸や空腸だとそれがないという事なんでしょうね。cは前回もやりましたね。経鼻栄養は6週間までで、それを越える場合は胃瘻(いろう)や腸瘻(ちょうろう)栄養を選択するので×。aは分からなければ意味不明の文かもしれません。栄養剤投与の仕方は2種類あって、その1つが持続注入(持続投与)です。これは読んで字の如く持続的に栄養を送り込むやり方。もう1つはボーラス法といって、一日の投与量を4~6回に分けて投与する方法があります。胃瘻や経鼻胃管法での経腸栄養は持続法、ボーラス法どちらでも可能ですが空腸瘻は持続投与のみ可能です。空腸瘻にボーラス法を摘要するといっぺんに栄養剤が空腸に入るため、下痢を起こしやすくなります。胃は貯留の役割を果たすためボーラス法でも下痢になりにくいそうです。ボーラス法は、固形や半固形の栄養剤を利用できるため食道への逆流防止、下痢の防止にもなります。また、一般の食事に形態が近いということは、一般食をミキサーにかけて利用できることから、医療費の節約にもなります。つまるところaは○です。dは×で希釈せずに投与のスピードを調整するそうです。難易度的には標準ぐらいの問題だったのではないでしょうか。正解はaとbなので(1)です。





 第25回-127 胃瘻に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a PEG(percutaneous endoscopic gastrostomy)は、内視鏡的に胃瘻を造設する手術である。 
b 胃瘻からの経腸栄養剤には、天然濃厚流動食は使用できない。 
c 胃瘻造設により経口摂取が不可能となる。 
d 在宅での胃瘻からの経腸栄養剤投与は、可能である。 

(1)a とb(2)a とc(3)a とd(4)b とc(5)c とd

aはPEGを検索してみましょう。これは知らないとちんぷんかんぷんだと思いますが、見れば一目瞭然です。よって○。bは使用できます。よって×。cは胃ろう造設しても経口摂取ができるので×。よってdが○となります。問題の内容自体は難しくないですが、胃ろうがどんなものか知らなければ手がつけれらない問題ともいえるでしょう。なので、さわりだけでも見ておくことをお薦めします。よって、○はaとdで(3)が正解。




 第25回-128 高カロリー輸液に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。 
a ビタミンB1 を投与する。
b わが国の微量元素剤は、クロムを含む 
c 窒素源に非必須アミノ酸(可欠アミノ酸)が含まれる。 
d 大量のグルコース投与は、脂肪肝にならない。 

(1)a とb(2)a とc(3)a とd(4)b とc(5)c とd 

きましたね~。高カロリー輸液の問題。前回の投稿を見ていただいていればbが×だということがわかります。aは高カロリーときたらグルコースですから、グルコースをエネルギーに変えるためにはビタミンB1は必須でしたね。よって○。dはどう考えても×でしょう。よって、残るcが○となります。aとcが○なので正解は(2)

 



 第24回-126 経口栄養補給に関する記述である。正しいのはどれか。 
(1)経口栄養は、経管栄養に比べて満足感を得にくい。 
(2)飲食物による口腔内刺激は、消化液の分泌を亢進する。 
(3)全粥食をブレンダー食(ミキサー食)にすると、エネルギー密度は高くなる。 
(4)頻回食は、食物アレルギーの食事療法に用いられる。 
(5)嚥下障害者には、酸味の強いものを与える。 

こういう問題はなんとなく解ける気がします。(1)口から食べたほうが満足するでしょう。なので×。(3)エネルギー密度は水で薄めれば低くなりますが、内容量が同じであれば密度は変わりません。よって×。(5)はむせるから×。残るは(2)と(4)ですが、ここまでやってきた皆さんなら(2)を選びますよね。噛めば唾液がでるし、食事をするときは消化液がでますからこれが○です。(4)アレルギーの食事は除去食が基本でしょう。頻回食は一回の食事を少なくしなければならない病気、例えば胃切除の患者さんがあてはまるでしょう。どうでしたか?どんどん解説が短くなって不安かもしれませんが、解説なんて短いにこしたことはないでしょう。



今回はゴロを入れるようなものが無いような気もしたんですがせっかくなので、1つ。

栄養剤投与の仕方は持続投与とボーラス法でしたね。ボーラス法は思い出しにくいと思うので、

ボーナス法と覚えてみましょう。ボーナスは給料のように毎月ではないですが、もらえるときはどっさりですよね。
試験最後のゴロにしてはちょっと頼りなかったかもしれません。


管理栄養士国家試験は合格ラインまでくればだれでも合格できます。つまり、敵は隣の人ではなく自分です。自分に負けず最後までがんばっでみましょう!



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by inufukuken | 2014-03-21 16:19 | 臨床栄養学(5) | Comments(5)