カテゴリ:基礎栄養学(23)( 23 )

微量ミネラルの代謝(第27回-87)

微量ミネラルの代謝と栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄には、過剰症はない
(2)亜鉛は、ヘモジデリン(hemosiderin)の構成成分である。
(3)銅は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分である。
(4)マンガンは、チロキシンの構成成分である。
(5)クロムが欠乏すると、インスリンの作用が増強する。



ミネラルやビタミンの問題はやはり暗記しているかいないかで正答率が俄然変わってきます。
この問題は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分が銅であることが分かっていれば(3)が正解だとすぐ分かります。(3)のような問題文は頻出問題ですのでこのまま覚えましょう。ちなみに、SODの構成成分には銅Cuの他に、亜鉛Zn、マンガンMn、ニッケルNi、鉄Feなどもありますので、銅だけで覚えないようにしましょう。

では(1)から、鉄Feにはヘモクロマトーシスという臓器に鉄が沈着する過剰症があります。
(2)ヘモデジリンの構成成分は鉄Feです。
(4)チロキシンの構成成分はヨウ素I₂です。チロキシンは別名サイロキシンと呼ばれる甲状腺ホルモンです。甲状腺ホルモンはチロキシンの他に、トリヨードチロニンというのがあるんですが、こちらはもろに「ヨード」という言葉が出ているので問題文に出すと答えが分かってしまうので出さないんでしょう。
(5)クロムは不足すると耐糖能異常が起きると、以前サイトで紹介しました。
クロム(Cr)欠乏症の覚え方
http://inufukuken.exblog.jp/19248172/
耐糖能異常は、「血糖値を下げるインスリンが正常に出ないために食後高血糖を呈する」つまりインスリンが出にくくなるために起こる症状です。クロムCrが欠乏するとインスリンの作用が弱まるので「増強する」は正反対のため×です。

以上より、消去法でも(3)にたどり着きました。

スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)はよく問題にでるので、構成成分をゴロにしてみました。

単語が長いので読むときに点を入れると以下のように区切れると思います。

スーパー、オキシド、ジスムターゼ

ゴロで使うのは最初の2つ 「スーパー オキシド」

考えた結果
「スーパーマーケットに何かを置き(オキ)、指導(シドー)した」
というのが一番いいかと思いこんなゴロにしました。

こんなスーパーあったらいいなという感じで

      
スーパー に ドアマン 置き 指導

スーパー 【 に ど あ まん 】 オキ シドー

        に→Ni  ど→Cu  あ→Zn  まん→Mn



【  】の中が、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分です。

みなさん、ドアマンって知ってます?ドアを開ける人です。店に行ったらドアを開ける人が指導されていたという場面を思い浮かべて覚えましょう!!
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by inufukuken | 2013-03-25 18:25 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

栄養素の過剰摂取とその病態(第27回-76)

栄養素の過剰摂取とその病態の組み合わせである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)炭水化物―クワシオルコル
(2)たんぱく質―マラスムス
(3)ビタミンB1―頭蓋内圧亢進
(4)ビタミンD―高カルシウム血症
(5)葉酸―ペラグラ皮膚炎


さて、先日行われた管理栄養士国家試験の問題を紹介します。
栄養素の過剰摂取とありますので、過剰症の問題ですが、クワシオルコルやマラスムスは栄養失調や栄養障害で以前に紹介したことがありますので、「栄養素の摂取不足とその病態」であれば考える余地がありますが、今回は過剰症なので問題を読むまでもありません。これと同じようにビタミンB1も水溶性ビタミンなので同様に過剰症はありません。よって1~3は×。

「マラスムスとクワシオルコルの覚え方」→http://inufukuken.exblog.jp/19237119/


ちなみに頭蓋内圧亢進を引き起こすビタミンは脂溶性ビタミンの「ビタミンA」です。葉酸も水溶性ビタミンですのでこれといって過剰症はありませんが、どんな物も取りすぎるのは良くありません。まぁ、覚えるなら摂取不足による神経障害や悪性貧血なんかを覚えた方が良いでしょう。よって5も×
ペラグラはナイアシンの摂取不足で起こる病気でしたね。これも以前紹介しました。

「ペラグラの覚え方」→http://inufukuken.exblog.jp/18793687/

よって、消去法により(4)が正解になります。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける脂溶性ビタミンでしたね。これを摂取し過ぎると、血中のカルシウム濃度が上昇して臓器に沈着します。特に注意しなければならないのは腎臓で、ここに沈着すると尿が正常に排泄されず尿毒症を起こすこともあるそうです。

この問題はビタミンの基本のような問題ですが、あまり良い問題とは思えません。

過剰症を問題にする前に、不足によっておこる病態を問題に出すべきです。「みんなが不足を勉強するだろうから裏をかいて過剰症を問題に出そう」という意図が垣間見えます。

出題者には、もっと出題の意図がわかる問題を出して欲しいものです。
(ー_ー)!!
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by inufukuken | 2013-03-22 18:45 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

上皮細胞の種類と働きの覚え方

今回はコメント欄ににリクエストを頂きましたマナさんからの依頼「上皮細胞の種類と働き」についてゴロではないのですが覚え方をご紹介します。


まず、上皮(細胞)組織には大きく分けて6つの種類があり、それを代表する部位を表にしました。
  【種類】 ----------------【代表的な部位】
1-単層扁平上皮-----------血管内皮、肺胞
2-重層扁平上皮-----------皮膚(表皮)、口腔、食道
3-円柱上皮---------------消化管粘膜上皮(胃、小腸、大腸)
4-線毛(多列線毛)上皮------気管、鼻腔、卵管
5-移行上皮----------------膀胱、尿管、腎盂、腎杯
6-立方上皮----------------尿細管、甲状腺の濾胞上皮


試験問題としては
小腸の粘膜上皮は円柱上皮に覆われている」
など上皮組織の種類とその部位の組み合わせで出題されることが多いようです。ですが、部位は一つの上皮で複数あるのでそれを一つずつ覚えるのは大変です。

そこで今回は、「部位」ではなく「役割」を覚えることをおすすめします。
リクエストされた方は、最初から「上皮組織とその働きについて」と要望されていたのでひょっとしたらこの解説は必要ないかもしれませんが、覚えるにはこれが最短だと思いますので紹介します。これは立方上皮をのぞき、暗記ではなく理屈で覚えられると思いますので、まずやってみましょう。では1から、



1-単層扁平上皮の役割は「交換」
酸素や二酸化炭素を交換するのは肺胞。栄養分を交換するのは血管内皮です。


2-重層扁平上皮の役割は「保護」
・外からの刺激に耐えるには単層ではなく何層にも扁平の細胞が重なっている必要があります。皮膚(表皮)や口腔・食道などがその代表です。


3-円柱上皮の役割は「吸収」
・胃や小腸大腸など消化管の粘膜上皮が代表です。物質の吸収にはある程度体積が必要だから、他の上皮組織よりも体積があるんですね。円柱上皮は他の組織にはない微絨毛があるのもその特徴です。吸収面積を大きくするというやつですね。


4-線毛上皮の役割は「運搬」
・気管、鼻腔、卵管が代表です。正確にいうと線毛上皮には二種類あるんですが、試験では線毛上皮で出ていますのでこのくくりで説明します。運搬とは気管や鼻腔では異物を外に出すため、卵管では卵子を運ぶために線毛が存在します。


5-移行上皮の役割は「貯留」
・主に尿管や腎盂、腎杯、膀胱などです。尿がたまったり排泄されるとそれに伴い細胞の層が厚くなったり薄くなったりと、厚さが移行するからと覚えましょう。


6-立方上皮の役割は「その他」
・代表は尿細管や甲状腺の濾胞上皮ですが、残念ながらこれだけは共通の役割を見つけられませんでした。単層で立方の形だからこう呼ばれています。甲状腺の「甲」、尿細管の「細」が漢字の見た目が立方っぽいので立方上皮だな、とでも覚えて下さい。ちなみに移行上皮の「尿管」と尿細管は別ものです。尿管は尿が出来た後、尿細管は尿が出来る前の部分です。なので別ものと考えて下さい。

以上から、先ほどの表に補足すると、

   【種類】 -----------【代表的な部位】-------------【働き・役割】
1-単層扁平上皮---------血管内皮、肺胞------------------交換
2-重層扁平上皮---------皮膚(表皮)、口腔、食道-----------保護
3-円柱上皮-------------消化管粘膜上皮(胃、小腸、大腸)----吸収
4-線毛(多列線毛)上皮----気管、鼻腔、卵管----------------運搬
5-移行上皮--------------膀胱、尿管、腎盂、腎杯-----------貯留
6-立方上皮-------------尿細管、甲状腺の濾胞上皮-------その他


となります。また、扁平上皮には単層と重層の二種類がありますが時には、ただ「扁平上皮」と出題されたこともありますので「あ~両方ひっくるめてるんだな」と思って下さい。

試験には覚えにくい所や間違いやすい所を出題してきますので、立方上皮の尿細管と移行上皮の尿管なんかは問題作成者にとっては出しやすい所かもしれません。さらに記憶を定着させるにはやはり、写真や図などを加えることをお勧めします。自分の目で見て、書いてみてが一番大事ですよ。

ここまで説明しましたが、あくまでも覚え方の参考ですのでこれですべてを説明できるわけではありません。この覚え方では説明できない部分もありますので、すべてこれにあてはまるとは思わないでください。

出題科目は基礎栄養学の一番最初の問題になることが多いので、いきなりつまずかないように頑張って覚えましょう!

最後に、この分野を記事にするのに参考にさせていただいたサイトを紹介します。
山口県立大学長坂祐二先生のブログ「管理栄養士国家試験徹底解説」です。情報量が豊富でとても勉強になるサイトですので皆さんも是非ごらんになってください。



引き続き皆さんからの質問や、感想、ゴロの作成依頼を募集しています。依頼には出来うる限り対応していますので気軽にコメント、メールをしてみてください。メールは☆を@にして下さい。inufukuken☆gmail.com
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by inufukuken | 2013-02-27 21:23 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

TCA回路とクレブス

ゴロの作成依頼がありまして、久々に更新してみました。

ずばり、「TCA回路とクレブス」です。

この回路はクレブス回路とかクエン酸回路とも言われるので、クレブスと答えられれば問題ありません。

ただ、なかなか覚えられない人へこんな覚え方を提案します。


エジプトの首都カイロはピラミッドで有名ですよね。ピラミッドと言えばクフ王とかの王様(お金持ち)をイメージします。お金持ちは車なんかは値引きしないで定価で買っちゃいそうです。そこでこんなゴロを考えました。

定価でくれ、バス。(カイロ)

TCAでくれ、バス。(回路)

TCAでクレバス

TCAでクレブス

TCA回路はクレブス


定価はT(テー)CA(カ)と読みます。


「くれバス」は何回も言ってると「くれぶす」に聞こえてます。

カイロは回路です。

TCAと来たら(てーか)と読めればクレブスは出て来そうな気がします。

定価(TCA)でくれ。バス

こんな感じでいかがでしょうか?
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by inufukuken | 2013-01-24 00:58 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

アミノ基転移酵素の覚え方(ASTとALT)

アミノ酸+α-ケトグルタル酸→α-ケト酸+グルタミン酸

上記の式は、アミノ酸のアミノ基の窒素を、アミノ基転移酵素によってα-ケトグルタル酸に転移し、グルタミン酸を生じる式です。
代表的なアミノ酸が①アラニン、②アスパラギン酸、③グルタミン酸。代表的なケト酸が、1.ピルビン酸、2.オキサロ酢酸、3.α-ケトグルタル酸で、それぞれ①は1へ、②は2へ、③は3へ変換される、というのを前回紹介しました。



それでは今回はもうワンステップ。アミノ基転移酵素について勉強してみましょう。アミノ基転移酵素はその名の通り「アミノ基を転移させる酵素」です。

そこで、臨床栄養学でもよく紹介される代表的なアミノ基転移酵素を2つ紹介します。それが、ASTとALTです。(別名、ASTがGOT、ALTがGPT)この2つは最終的にグルタミン酸を生成させるのがポイントです。アミノ酸をエネルギーとして利用する際に、アミノ酸からアミノ基(NH2)をはずしますよね、糖新生です。このアミノ基からアンモニア(NH3)が作られ、尿素回路で無毒の尿素に変換するんでした。

ここで思い出してほしいのはエネルギー代謝図。
ケト酸はクエン酸回路上にあるから、その回路上であればどれにでも変化できます。つまり、ピルビン酸が回り回ってα-ケトグルタル酸にだってなれるし、オキサロ酢酸もα-ケトグルタル酸に変化できます。α-ケトグルタル酸にまで変化したら、そいつにアミノ基をくっつけてみましょう。するとあら不思議、グルタミン酸になっちゃっいました。このように、アミノ酸は自らのアミノ基をはずして他のケト酸と合体することにより新たなアミノ酸を作ることができるんです。(うーんとっても便利!)そのような変化を起こすためにASTやALTが必要なんですね。

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それではまず、ASTから説明します。簡単に言うと、ASTは「アスパラギン酸をグルタミン酸に変換する酵素」です。

アスパラギン酸のアミノ基をはずすと、オキサロ酢酸になりますね。このはずしたアミノ基をα-ケトグルタル酸にくっつけるんです。するとグルタミン酸の完成です。
要は「アスパラギン酸のアミノ基をはずして、α-ケトグルタル酸にくっつけたらグルタミン酸ができた。残ったケト酸がオキサロ酢酸だ」ということを表しています。
下の式はこれをまとめたものなんですが、決して左2つをたしたから、右の2つが出来たという単純なことではないんですね。だから理解しにくいんだと思います。

アスパラギン酸+α-ケトグルタル酸→オキサロ酢酸+グルタミン酸

※アスパラギン酸アミノ基転移酵素 (AST)(読み方:アスパラギン酸 アミノ トランスフェラーゼ)

これは、読んで字のごとく、「アスパラギン酸のアミノ基をトランスファー(移動)させる酵素」です。どこに転移させるのか?そう、α-ケトグルタル酸ですね。転移させてできたのがグルタミン酸です。そんでもってアスパラギン酸のアミノ基をはずした残りがオキサロ酢酸なんです。結果的にとっかえひっかえしたけど、何も無くなってないし、何も増えてませんね。ただ、アミノ基が移動しただけ。だからアミノ基転移酵素なんでしょうね。

どうでしょう。ただ読んでいるだけだとちょっと難しく思えるかもしれませんが、図と合わせて読み進めると「ピンとくる」かもしれません。

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次は、ALTです。ALTもやはり「アラニンをグルタミン酸に変換する酵素」です。
ASTと同じようなことを書くことになるので省略しますが、要は「アラニンのアミノ基をはずして、α-ケトグルタル酸にくっつけたらグルタミン酸ができた。残ったケト酸がピルビン酸だ」ということです。下記の式がそれを表しています。

アラニン+α-ケトグルタル酸→ピルビン酸+グルタミン酸

※アラニンアミノ基転移酵素(ALT)(読み方:アラニン アミノ トランスフェラーゼ)

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最後にAST・ALTは肝臓や心臓が悪いと値が高くなる、というのを目にしたことはありませんか?

そうなんです。これは肝臓や心臓の細胞に多く含まれていて、何らかの原因で細胞が壊れた場合にこの酵素が血液中に出てくると、数値が高くなるんです。

肝臓や心臓には特に多くこの酵素(AST・ALT)が含まれていて(心臓に多いのはAST、肝臓に多いのはALT)血液検査で肝疾患、心疾患を調べる一指標となります。この酵素がどんな働きを持つものか知っておくのは、とても良いことだと思たので追加してみました。


私も、完全にマスターしたわけではないので所々で専門家の方から言わせるとおかしい所があるかもしれません。疑問に思ったら別の資料を読んでみて下さい。あくまでも、勉強の手助けになればとの思いで投稿してみました。




☆☆☆☆☆☆ブ☆☆レ☆☆イ☆☆ク☆☆タ☆☆イ☆☆ム☆☆☆☆☆☆


ここまで勉強してみて、私がふと思ったことがあるんです。試験には関係ないのでここからは蛇足になります。(勉強には関係ないので…読む読まないはご自由に)

グルタミン酸って食品学で習う「旨み」ですよね。で、AST・ALTは肝臓に多く含まれている酵素。

イカの塩辛はイカの内臓(肝臓)を切り刻んで混ぜますよね。するとその肝臓の細胞からAST・ALTが出てきて、イカのたんぱく質(アミノ酸)を変身させます。何に?そう、グルタミン酸に。だから、塩辛は内臓を入れないと旨み(グルタミン酸)が出てこないし、作ってすぐはあまりおいしくない。一晩おくと、グルタミン酸がいっぱい生成されて旨くなるんではないかと、ふと思ってしまいました。絶対そうだー!!なんか、塩辛が食べたくなってしまいました。


試験勉強って、疲れますよね。たまには息抜きをしてリフレッシュすることをお勧めします。1日勉強しなくたってなんてことはありません。いかに切り替えて勉強することが大事。…かは、やっぱり合格してからでないと分からないのかもしれませんね。でも、楽しく勉強できたらこんなにすばらしいことはないと思います。なので、苦手=嫌いにならないように、これからも楽しいブログを更新していこうと思います。
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by inufukuken | 2012-12-07 22:53 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

アミノ基転移の覚え方

今回は、アミノ基転移について取り上げます。というのも、試験勉強中の方から「アミノ基転移を紹介して欲しい」とメールを頂いたのがきっかけです。是非皆さんも「このゴロが欲しい」というのがあれば、メールしてください。アドレスは、カテゴリの「はじめに」という項目に載せてあります。



そもそもアミノ基転移とはアミノ酸からアミノ基を外して、他のケト酸にくっつき、また別のアミノ酸に変身することですよね。なぜそんなことをしなくてはいけないかと言うと、アミノ基をアンモニアに変換してさらに尿素回路(オルニチン回路)で尿素へ変換出来るアミノ酸は、グルタミン酸(一部のアスパラギン酸も)だけだからです。グルタミン酸がもつアミノ基は、肝臓の尿素回路にアンモニアNH3(正確にはグルタミン)として運ばれ、尿素となって体外へ排泄されます。


アミノ基転移を覚えるにはまずこの仕組みを覚えましょう。その上で、下の文と図を見ると理解できるかもしれません。

イメージするのは「台風が発生した翌日に嵐が来る」感じです。よく、天気予報で「南太平洋で発生した台風が…」というのを耳にしませんか?大体その翌日に日本列島に台風が接近しますよね。なので、イメージしにくいかもしれませんが、「ヒルオキタケド。アラシアスクル」と何回も言って、口癖にしてしまいましょう!



「昼起きた(発生した)けど」

「嵐明日(あす)来る」


ヒル     オキ た    ケド
↑↓    ↑↓      ↑↓
アラ し   アス      クル

つまり、ここで覚えたいのは下の図なんです。

ピルビン酸  オキサロ酢酸    α-ケトグルタル酸
↑↓        ↑↓          ↑↓
アラニン   アスパラギン酸    グルタミン酸


と3つのケト酸を上段、3つのアミノ酸を下段に分けて書きます。

(上段:ケト酸)
 ヒル⇒ピルビン酸
 オキ⇒オキサロ酢酸
 ケト⇒α-ケトグルタル酸

(下段:アミノ酸)
 アラ⇒アラニン
 アス⇒アスパラギン酸
 クル⇒グルタミン酸


これを覚えれば、○○がアミノ基をはずすと○○になるというのがすぐに分かります。

ここからは、できればエネルギー図と尿素回路が一緒に書かれてある図を見ながら読むとより分りやすいです。ケト酸は、エネルギー代謝のクエン酸回路の中に出てきます。このケト酸にアミノ基をプラスしたのがアミノ酸です。

ピルビン酸にアミノ基を転移させるとアラニン。アラニンからアミノ基を外す(脱アミノ)とピルビン酸、のように上段3つのケト酸はまっすぐ下のアミノ酸に変換されてますね。同じく下段のアミノ酸からアミノ基を外すと上段にケト酸に変換します。この変換は上にも下にも変換できので可逆反応と言われてます。ちなみに、この変換にはビタミンB6の補酵素型(ピリドキサールリン酸)が必要だと言うのも大事です。



では、実際に試験に出た問題を見てみましょう。

①アミノ酸はアミノ基転移によりα-ケト酸となり, さらに代謝される.
②アミノ基転移反応は, ビタミンB12の補酵素型を必要とする.
③アミノ基転移反応により, グルタミン酸はα-ケトグルタル酸となる.
④アミノ基転移反応により, アスパラギン酸はピルビン酸となる.
⑤アミノ基転移反応により, アラニンはオキサロ酢酸となる.


①正 アミノ酸はアミノ基転移によりα-ケト酸となり, さらに代謝される.
②誤 アミノ基転移反応は, ビタミンB6の補酵素型であるピリドキサールリン酸を必要とする.
③正 アミノ基転移反応により, グルタミン酸はα-ケトグルタル酸となる.
④誤 アミノ基転移反応により, アスパラギン酸はオキサロ酢酸となる.
⑤誤 アミノ基転移反応により, アラニンはピルビン酸となる.



つまり「アミノ基転移によって、○○から○○へ変化する」というのがセオリー問題のようです。
まぁ、こんな感じで問題が出てくれれば言うことはないのですが…。
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by inufukuken | 2012-12-06 22:21 | 基礎栄養学(17) | Comments(3)

クロム(Cr)欠乏症の覚え方

クロムの欠乏症の代表は耐糖能異常(たいとうのういじょう)なんです。

クロム(Cr)ってクロムメッキのクロムなんですね。
よくオモチャのお金(100円玉や500円玉)とかが、ピッカピカに光ってるのとか見たことありませんか?
それって、プラスチックや鉄にクロムをメッキしているんです。


そこで、こんなゴロを思いつきました。


クロムメッキしたおもちゃのお金をDyDo(ダイドー)のジュース販売機に入れたら異常を起こした。

クロムメッキのお金、ダイドー販売機の異常

クロム、ダイドーの異常

クロム、だいどーのいじょう

クロム、だいとーのーいじょう

クロム、たいとうのういじょう


クロム、耐糖能異常

今回はやや強引でしたが、こういうのはイメージが大事です。おもちゃのお金を販売機に入れて壊した姿を想像して下さい。忘れませんよ!
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by inufukuken | 2012-11-21 23:24 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

亜鉛の欠乏症の覚え方(UHA味覚糖)

みなさん「ぷっちょ」で有名なUHA味覚糖はご存知ですか?
UHAは「ゆーは」と読むんですが、ここがポイントです。

亜鉛の欠乏は舌の味蕾(みらい)の減少による味覚異常が有名です。

国家試験では亜鉛と味覚異常をセットで覚えましょう。


亜鉛は元素記号でZnです。

Zとn …なんか見えてきませんか?

そうです、Zとは舌(ぜつ)のことを意味してると思いましょう。

さらにZは次に続くnをひっくり返せと言っているように見えませんか?矢印的な感じで。


そこで、nをひっくり返すとuになります。

uから連想するのはやはりUHA味覚糖ですね!


uは味覚糖⇒⇒uは味覚異常(uはみかくいじょう)

Zの舌とセットで覚えると間違えないんじゃないでしょうか。
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by inufukuken | 2012-11-18 22:58 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

ナイアシンの欠乏症ペラグラ

ナイアシンは別名ニコチン酸とかニコチン酸アミドと呼ばれています。

NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)、NADH、NADP+やNADPHとして多くの酵素の補酵素の原料となっており、体内での糖質代謝、脂質のエネルギー代謝を促進する働きを持っています。これが不足すると体の各組織における酸化還元反応がうまく行われなくなります。

ペラグラとは、ナイアシンの不足によって起こる皮膚疾患、下痢、痴呆などの症状を伴う栄養疾患です。


覚え方ですが、薄っぺらい人間のことを想像して下さい。


おまえ、無いや、芯。ペラペラだ。

無いや芯⇒ペラペラ

ないやしん⇒ペラペラ

ナイアシン⇒ペラグラ
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by inufukuken | 2012-09-05 22:40 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)

セレン(Se)の欠乏症は克山(ケシャン)病

セレンはミネラルのひとつで、別名セレニウムとも呼ばれています。
試験でよく出るのは欠乏症の(克山)ケシャン病です。克山病は、中国の風土病とも言われていて、海のない中国内陸部ではミネラル分(セレン)が不足しこの病気にかかりやすいと言われています。だから海が近い日本ではあまり見かけない病気のようです。




セレン(Se)とケシャン病をセットで覚えるためにこんなゴロを考えました。032.gif


洗練されたくしゃみ。(はっ)ケシャン

レンされたくしゃみ。はっケシャン病



くしゃみは「はっくしゅん!」ですが、「はっけしゃん」でもいいですよね!!

このゴロのポイントはSe(セレン)からも、克山(ケシャン)病からでもお互いを思い出せる所です。
Seときたら「洗練されたくしゃみ」。ケシャンときたら「くしゃみ」→洗練された「セレン」と繋がりませんか?覚えるときは、想像するとちょっと笑ってしまうような組み合わせを考えると忘れませんよ!
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by inufukuken | 2012-09-04 00:31 | 基礎栄養学(17) | Comments(0)