RTPたんぱく質(急速代謝回転たんぱく質)の半減期

RTP(Rapid turnover protein)たんぱく質の内容については、とくにここでは紹介しません。ネットで検索してみてください。どこにでも載ってますから。
ここで紹介したいのはRTPたんぱく質の半減期の覚え方です。では、


プーさん、トラックに乗ってゴー!


さんレアルブミン日)、トラトランスフェリン9日)に乗ってゴー(レチール0.5日)





本来、半減期はそれぞれ( )内のように、幅があります。教科書によっても違いますので、間を取ってわかりやすく

プレアルブミン  3日(3~4日)

トランスフェリン     9日(8~12日)

レチノール結合たんぱく 0.5日(12時間~16時間)  

としました。
管理の試験では○日~△日までと覚えるのではなく、ざっくり◎日くらいと覚えましょう!だって覚える数字が半分で済みますから。ちなみに普通のアルブミンの半減期は20日前後ですが、ここで一緒に覚えるために、ポイントをもうひとつ。

アルブミン 3週間(21日)
プレアルブミン3


こうして覚えると簡単ですよ。1日くらい増えたっていいでしょ?ちなみに、トランスサイレチンという言葉を聞いたことがあると思いますが、これはプレアルブミンの別名です。

最後に、またまた参考にさせていただいたコロさんの「ゴロで管理栄養士」を紹介します。ここには、RTPたんぱく質の頭文字が、3つの名称の頭文字とたまたま同じであるという奇跡的な偶然を紹介しています。下記にリンクしてありますので、よかったらどうぞ。
http://dietitian.blog68.fc2.com/blog-entry-21.html
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by inufukuken | 2011-08-27 08:30 | 人体の構造と機能(53) | Comments(0)

疫学研究についてⅢ(相対危険と寄与危険)

今回はコホート研究で算出する「寄与危険相対危険」を紹介します。


これはコホート研究がどのような研究かが分かっていないと説明できないので、そこがわからない方は「疫学研究についてⅡ」へ戻ってもう一度読み返してください。
ここからは、前回の続きだというのを前提に読んでください。寄与危険・相対危険いずれも罹患率、つまり「肺がんになってしまった率」を群別に把握しその差(寄与危険)と比(相対危険)を計算したものです。



寄与危険(罹患率の差)は、その差が「たばこのせいで肺がんになった分」であって、逆に言うとその差が「たばこを吸わなければ肺がんにならなかった分」となります。数字を入れて例えるなら、喫煙群の肺がん発生率が50%、非喫煙群の肺がん発生率が10%だとすると、「50-10=40%」つまり、寄与危険度は40%となります。



相対危険(罹患率の比)は、その比といいましたが、たばこを吸うことによって何倍肺がんになったかを数字で表したものです。計算式はありますが、あえて覚えなくても言葉の意味を理解していれば、おのずと分かると思います。一応、寄与危険度と同じように計算すると「50÷10=5倍」つまり、相対危険度は5倍となります。喫煙すると、そうでない人に比べ5倍肺がんにかかりやすいということですね。


以上から、寄与危険度は40パーセント、相対危険度は5倍となります。読んで字のごとくこの2つの単位は違いますので求めている意味もおのずと違うものだというのは分かると思います。


ここの覚え方も、前に紹介したコロさんのブログ「ゴロで管理栄養士」にすごく簡単にして載っています。http://dietitian.blog68.fc2.com/blog-entry-53.html左記を参考にしてください。是非おすすめです。



つぎに、症例対照研究で算出する「オッズ比」を紹介したいのですが、私も完ぺきにマスターしたわけでないのでポイントだけ紹介します。

ズバリ、オッズ比は症例対照研究で使われる。これだけは覚えて下さい。これはしょっちゅう問題に出ます。噛み砕くと、コホート研究で言う「相対危険」のようなものです。以前、管理栄養士の国家試験に「オッズ比」の計算式が出たことはありますが、難易度的にはかなり高い問題でした。なので、ここに勉強の時間をついやすのではなく、別のところに使った方が良いと思ったので、あえてこの辺で終わります。
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by inufukuken | 2011-08-22 16:13 | 社会と健康(21) | Comments(0)

疫学研究についてⅡ(種類と信頼度)

管理栄養士国家試験で必要な疫学分野の知識として疫学研究は非常に重要な部分です。そこで簡単に紹介したいと思います。


このブログを見るだろう方々はおそらく管理栄養士の勉強をされた方で、今いち疫学がわからない方だと推察いたします。なので、私が勉強して「ここがポイントだという所」をお教えしたいと思います。10分もあれば読めますのでしばしお付き合いください。まずは、お手持ちの教科書の疫学のところを開きながら以下をご覧ください。




まず、覚えなければならなないのは、疫学研究の種類5つ
①無作為抽出比較対照試験(randomized controlled trial)RCT試験とも言う。
②コホート研究
③症例対照研究
④横断研究
⑤生態学研究


これは科学的に信頼性の高い順番で列記してあります。覚え方は頭文字をとって「ムコシヨコセ」と覚えます。意味は特にないのでこのまま覚えた方が楽です。

ちなみに、これは「ゴロで管理栄養士」というコロさんのブログから引用したものです。詳しくはコチラヘhttp://dietitian.blog68.fc2.com/blog-entry-52.html#

なぜ、これを覚えなければならないのかというと、簡単、試験にそのまま出ますよ。信頼性の高いのはどちらか?みたいなの。


次に、ざっくり上にあげた研究がどんなものなのか1つの関係を元に説明します。それはずばり「喫煙と肺がんの関係」です。この2つには密接な関係があることは万民の知るところだと思います。なのでこれを使って①~⑤すべての研究を説明したいと思います。


では信頼度の低い順にどういう研究なのか例をあげます。

生態学研究
「喫煙率が高い国ほど肺がん発生率が高い。」という研究


横断研究
「喫煙者と非喫煙者では喫煙者の方が肺がん患者が多い。」という研究



⑤と④は、「記述疫学」と言い、字のとおり資料から喫煙が肺がんの原因ではないかと仮説を立てる研究のことです。⑤と④の違いは調査対象が「⑤集団」か「④個人」かが、一番のポイントです。あまりに簡単に説明しすぎだ!と言われそうですが、この2つに関してはこの程度の認識で良いと思います。試験にもめったに出ないし、出ても信頼度を比較する問題ぐらいです。




では次、ここからは少しややこしいですが、とても重要ですのでついてきて下さい。

症例対照研究
「肺がん患者群(症例群という)と健康者群(対照群という)を同じ数集め、過去にどの程度喫煙していたかを調べる。結果、症例群の方が喫煙者が多ければ喫煙が肺がんの原因であると推論できる。」という研究。後ろ向き研究とか、患者対照研究ともいう。


コホート研究
「喫煙者群(曝露群)と健康者群(非曝露群)を同じ数集め、両群を数年追跡し、その肺がん罹患率を比較する。結果、曝露群の方が肺がん罹患率が高ければ、喫煙が肺がんの原因であると推論できる。」という研究。前向き研究ともいう。

ここでのポイント、③の症例対照群は読んで字のごとく症例(肺がん)を持った人を対象にします。逆に、②のコホート研究は、症例を持った人は使わず、喫煙をしている人(曝露群)を対象とします。「曝露」とは、ここでは喫煙してその害にさらされること。つまりタバコです。原発の被曝も同じことで、放射能に曝露されているのです。
わたしの中では曝露=タバコで覚えています。この方がとっさの時に思い出しやすいです。

③と②は「分析疫学」といい⑤と④で立てた仮説を「分析」する研究です。横断研究は一時点での結果をもとに調査しますが、③②では時系列が発生します。(過去にさかのぼったり、何年後であったり)なので、横断研究に対して、「縦断研究」という言われ方もします。ちなみに、①も縦断研究です。


最後に

無作為抽出比較対照試験
「対象集団を無作為に二軍に割り振り、片方の群にたばこを吸わせ(曝露群)もうひとつの群(非曝露群)にはなにもしない。その後の肺がん罹患率を比較する。結果、曝露群の方が肺がん罹患率が高ければ、喫煙が肺がんの原因であると推論できる。」という研究。

これは④と⑤で立てた仮説を検証する「介入研究」と呼ばれています。信頼度が一番高い理由は、原因と思われる曝露(喫煙)を患者にさせる所にあります。つまり、健康な人に、たばこを吸ってもらって将来肺がんになる可能性がどの程度あるか調べるわけです。②③④⑤では対象者に一切手を触れていませんが、①だけは手を触れています。つまり「介入」している訳です。


以上をまとめると、症例対照研究では、肺がんにかかった人を集めて今までの喫煙歴を調査しました。②と大きく違うのは、先程も書いたとおり、症例を持った人を使うところ。それに対し、コホート研究では、まだ、肺がんには罹患していないが、肺がんになりそうな人を集めます。症例対照研究で問題になるのは、「過去の話なので、証言が本当かどうかわからない」ということ。ここが、大きなポイントです。コホート研究ではこうしたことはなくなりますが、肺がんになりそうな人を集めているので、往々にして別な要因(肺がんになる)を併せ持つ可能性があります。なので、③よりは信頼度は高まりますが、①よりは信頼度が落ちるのです。



ただし、喫煙と肺がんの関係に限って言えば①の研究は倫理的に不可能な研究と言わざるを得ません。体を悪くする可能性があるものをお願いするのは無理ですよね。なので、①の研究と言うのは原則、動物実験等で人体に有用であると推論できるもののみが許可されるようです。さらに、①の研究の非曝露群には本来、プラセボという偽薬を投与し対象者にどちらを投与したかわからなくする必要があるそうです。さらにさらに、診断者に対しても「どちらに有用な薬を飲ませたかは教えない」というのが原則だそうです。この2つを合わせて二重盲目法と言うそうです。診断者にもその情報を教えないことで、診断者の「この患者は有用な薬を飲ませたから良くなっている」という固定観念(バイアス)を排除できるわけです。結果、喫煙と肺がんの関係を研究する上で一番高度な研究はコホート研究となります。


ここまでくれば、疫学研究の種類と信頼度の順番はわかったのではないでしょうか?一番わかりやすい喫煙と肺がんの関係を使って、すべての研究を行ってみました。

これは、あくまでも私が勉強して試験の問題を解くに必要であると思うところを中心にズラズラと書いたので、ところどころおかしいと思うところがあるかもしれませんが、これをきっかけに疫学が好きになってもらえればと思いながら書きました。
参考にさせていただいたのは、筑波大学大学院人間総合科学研究科の本田 靖先生の「 疫学3:疫学調査の研究デザイン . 日本衛生学雑誌 2008; 63: 746-748」と、大阪大学大学院医学系研究科-老年腎臓内科学-腎臓内科のホームページの「疫学研究デザインの分類」です。(http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kid/clinicaljournalclub5.html )
ホームページで検索するとどちらも出てきますので興味のある方はそちらをご覧ください。
次回は、「寄与危険・相対危険・オッズ比」を紹介したいと思います。
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by inufukuken | 2011-08-22 01:58 | 社会と健康(21) | Comments(0)

疫学研究についてⅠ(EBM)

まず、何のために疫学研究を行うのかですが、
根本はEBMを行うため、つまり「疫学研究で得られた根拠をもとに病気の治療を行う」ということです。

EBM(Evidence Based Medicine)科学的根拠に基づいた医療
・医療や保健活動を実施する際は、個人的な経験や見解に基づくのではなく、科学的根拠に基づいて、治療や政策の方針を決定する。
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by inufukuken | 2011-08-22 01:18 | 社会と健康(21) | Comments(0)