窒素化合物とその前駆体の覚え方(その4)

ここまで来たら、たいがいの問題は解けるでしょう。

ただ、最近の問題を見るとここの出題範囲に、核酸の分野がだぶってきています。その例が「尿酸」です。

尿酸は確かにN(窒素)が入っているので窒素化合物なんですね。いままではアミノ酸関係の窒素化合物を紹介してきましたので、ここからはちょっと内容が変わります。


まず、尿酸はプリン塩基の最終代謝産物で、プリン塩基にはアデニンとグアニンがあります。下のホームページのプリン塩基の代謝の図がわかりやすいと思います。


テイジンの尿酸下げるプロジェクトのホームページhttps://243sageru.com/toranomaki/purine/2_1/index.html

アデニンはイノシン→ヒポキサンチン→キサンチンを経て尿酸になります。グアニンはキサンチンを経て尿酸になります。両者に言えるのはキサンチン→尿酸の部分ですね。

女子栄養大のデータブックに分かりやすい表がありましたので紹介します。


e0223539_122415100.png



これからもわかるように、尿酸ときたらキサンチンもしくはプリン塩基(アデニン・グアニン)が前駆体となります。面倒なので、アデニン側のイノシン、ヒポキサンチンも入れたゴロを考えました。


プリン塩基(アデニン・グアニン)→イノシン一リン酸(IMP)→ヒポキサンチン→キサンチン→尿酸

プリンの味の元(イノシン酸)は、ひき肉。


プリン――――プリン塩基



味の元――――あA、じG、味の素はうまみ=イノシン酸



ひ――――――ヒポキサンチン

き――――――キサンチン

に――――――尿酸

く 



プリンの味の元がちょっと衝撃的な「ひき肉」だったら?と考えると絶対忘れないでしょう!

プリン塩基(プリン体)は、通風の人はとっちゃダメというのを聞いたことがあると思います。ビールにもプリン体カットというのがありますね。プリン塩基ときたら尿酸というイメージができるといいと思います。


上の図は、とーってもよく出題されますので、ノートに書いておくとこれからとてもお世話になると思います。特に核酸の分野を勉強していると必ず出てきますよ。


次回は、先天性代謝異常をやってみたいと思います。
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by inufukuken | 2014-02-22 12:41 | 基礎栄養学(23) | Comments(0)

窒素化合物とその前駆体の覚え方(その3)

尿素回路については下記の、山口県立大学の長坂先生のサイトで詳しく説明しています。http://diet2005.exblog.jp/2036980/

アミノ酸が代謝されるとき、アミノ基(-NH2)から、有害なアンモニア(NH3)が発生し、これを無毒の尿素へ変換するのが尿素回路の役割です。生成した尿素はおもに尿中に排泄されます。

今回「その3」として紹介するのはこの尿素回路です。
国家試験 第25回-29番に
「窒素化合物とその前駆体のアミノ酸の組み合わせ」 

尿素 ―――― アルギニン 


という出題がありました。下図のように、アルギニンは「尿素」という窒素化合物の前駆体となっていますね。このように、図を描いて覚えることが一番の近道のような気がします。

e0223539_12345653.png
この覚え方は、SGSの安部先生が教えてくれた覚え方です。
イメージしてみましょう。
高校時代に「トイレから眺めた外の景色にアカシアの木があったかな~、おったかな~」という記憶はありませんか?このトイレというキーワードが「尿素回路」を思い出させるポイントです。


上図の①~⑥を一気に覚えるゴロです。

アカシア、ある おる。

ア カ シ ア アル オル

①ア  アンモニア
②カ  カルバモイルリン酸
③シ  シトルリン
④ア  アスパラギン酸
⑤アル アルギニン
⑥オル オルニチン

尿素がどこにくるかですが、こう質問してみましょう。矢印を道路か線路に見立てて、

「尿素はどこで降りた?オルニチンの前でオル(降り)たよ!」


このように、尿素も前駆体となるアミノ酸をたくさんもっているので出題しやすいと思われます。
尿素回路、覚えておいて損はないですよ!

次回も窒素化合物の尿酸を取り上げてみたいと思います。
これまた、核酸の合成と分解でよく出題される分野でもありますね。次も是非期待してください。


今回の参考文献:羊土社「管理栄養士国家試験合格のコツ」長坂祐二著
          :羊土社「栄養科学イラストレイテッド生化学」薗田勝著





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by inufukuken | 2014-02-21 00:01 | 基礎栄養学(23) | Comments(4)

窒素化合物とその前駆体の覚え方(その2)

最近、自分がカタカナに弱いなぁ~と思います。
みなさんは知ってますか「シュミレーション」じゃなく「シミュレーション」。「エキシビジョン」じゃなく「エキシビション」なんだそうです。私は、ずーっとシュミレーションにエキシビジョンだと思って生きてきました。まぁ、覚えておいて損はないでしょうけど、カタカナ英語はこうゆうのよくありますね。



そんなことはさておき、今回のアミノ酸はトリプトファンです。

トリプトファンは必須アミノ酸であり、体内ではセロトニン、メラトニンを合成する原料となります。さらに補酵素であるNADやNADPも合成します。栄養士養成校の学生さんであれば、食品成分表でトリプトファン60mgでナイアシン1mgを生合成するというのを必ず勉強しますね。ナイアシンは、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で別名ビタミンB3とも呼ばれる水溶性のビタミンB群の1つです。

つまりトリプトファンは、セロトニン、メラトニン、ナイアシン、NAD、NADPの前駆体となります。NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)はカタカナで読むことはあまりなく「エヌ・エー・ディー」とかってよく読みますよね。でも頭のNはニコチンアミドのことなので、ニコチン酸つまりナイアシンが関係しているということがわかります。

後は、セロトニンとメラトニンをどうトリプトファンと結びつけるかですが、どちらも末尾にトニンが付くのでこんなのを考えました。

トリプトファンをトニ(ン)プトファン と覚える。

これで、セロトニン、メラトニンは覚えられます。大丈夫です!
ナイアシンが、ビタミンB3なので、その「3」から「トリプル」を思い出して、

トリプ ル トファン 

と覚えておくのもいいでしょう。



ちなみに、セロトニンは太陽光を浴びることで脳内でトリプトファンから合成されます。日に当たらないとうつ状態になるというのは、セロトニン(脳内伝達物質)による作用が減少することでなると言われています。反対に、メラトニンは夜寝ている時にセロトニンから合成されます。睡眠ホルモンとも呼ばれ、メラトニンが多く合成される子供は睡眠が深いと言われています。セロトニンの合成が少ないとおのずとメラトニンの合成も少なくなり、眠りも浅くなるそうです。

朝はセロトニン、夜はメラトニンが合成されるのを覚える方法をどこかで聞いたのを紹介します。

夜はメラメラ

色んな意味がありそうですが…。まぁ、こんな感じで覚えられますよね!


次回は、オルニチン回路(尿素回路)のゴロを紹介します。ここは分野としてもまとめられているぐらい大事なところなので、窒素化合物とその前駆体としてだけでなく、尿素回路としての勉強も必要となるところですので是非頑張って覚えましょう!

今回の参考文献:羊土社「管理栄養士国家試験合格のコツ」長坂祐二著
          :羊土社「栄養科学イラストレイテッド生化学」薗田勝著


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by inufukuken | 2014-02-20 02:18 | 基礎栄養学(23) | Comments(0)

窒素化合物とその前駆体の覚え方(その1)

窒素化合物とその前駆体は、国家試験によく出題されますね。
そこで、代表的なアミノ酸体内変化を下に載せてみました。

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窒素化合物といってもたくさんあり、いきなり全部を覚えるのは難しいでしょうから、まず必須アミノ酸から覚えてみましょう。

必須アミノ酸は、体内では合成できませんから、必ず体内変化の左端もしくは最初に来ているはずです。図を思い出すときにそのことを思い出しましょう。



まず、必須アミノ酸でも特に覚えておきたいのは、フェニルアラニンです。試験でもよく出題されています。フェニルアラニンはチロシン、ドーパ、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンと、体内変化が他のアミノ酸より多いです。さらに、途中のチロシンは、チロキシン(サイロキシン)やユビキノン、さらにはドーパからメラニンと多様な変化が見られます。だから出題もしやすいのかもしれません。

例えば、「次の窒素化合物とその前駆体について正しいものはどれか?」という問題であれば、フェニルアラニンを前駆体に持つ窒素化合物は、上の図から8通りは問題を作れます。

(窒素化合物)   ―  (前駆体)

アドレナリン    ―  フェニルアラニン
ノルアドレナリン  ―  フェニルアラニン
ドーパミン     ―  フェニルアラニン
ドーパ       ―  フェニルアラニン
チロシン      ―  フェニルアラニン
メラニン      ―  フェニルアラニン
ユビキノン     ―  フェニルアラニン
チロキシン     ―  フェニルアラニン

このように、何通りも問題を作れるアミノ酸は頻出問題です。ただ、前駆体の部分が、フェニルアラニンだけではなく、時には「ドーパ」や「ドーパミン」「チロシン」などになる可能性もあるので、組み合わせは何倍にもなります。


とりあえず、フェニルアラニンのアミノ酸体内変化をどう覚えるかゴロで考えてみました。


イメージは、ちょっと指フェチなメラニーだけど、どー 乗る? です。


チロット ユビ フェ チ メラニー ドー ノル?


チロ … チロキシン(サイロキシン)甲状腺ホルモン

ット

ユビ … ユビキノン(電子伝達系)
 
フェ … フェニルアラニン

チ  … チロシン

メラニー … メラニン(色素)

ドー  …  ドーパ、ドーパミン(伝達物質)

ノル  …  ノルアドレナリン、アドレナリン(副腎髄質ホルモン)




このゴロは、ある程度個々の単語がわかってないと覚えられないかもしれません。

並べ方も順番通りではないですが、これを1つのグループとして覚える分には問題ないと思いますし、書いて見ているうちに順番は覚えると思いますよ。

次回は、トリプトファンの体内変化を紹介します。

今回の参考文献:羊土社「管理栄養士国家試験合格のコツ」長坂祐二著
          :羊土社「栄養科学イラストレイテッド生化学」薗田勝著
          :東京アカデミー参考書partⅠ

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by inufukuken | 2014-02-19 12:34 | 基礎栄養学(23) | Comments(0)